ディアロードは、2011年11月25日に開店し、昨日10周年を迎えました。
これまで10年間続けて来られたのは、(言い続けて来ましたが、変わりありません。)
私のような素人店主にお付き合いくださり、4階迄のあの狭い急階段をいとわずに上って来て下さったお客様&ジャズスポットウォッチャー(ジャズスポットを探し&紹介)のおかげです。その他の何ものもありません。そして、ライブに出演してくれたプレーヤーさん達にも、感謝しかありません、有難うございます!
昼間のジャズ喫茶をこれからも、もう少し続けて行きたいと思います。
はじめの目標どうり、現在の目標も「閉店してほしくないジャズ喫茶」です。
頑張りますので、どうかもう少しお付き合いください。 店主
追伸1:10周年の記念に又、ボールペンを作りました。もらってやって下さい。
追伸2:4月29日(金・祝)に10周年ライブPart2を、店から3分のFABBRICA(ファッブリカ)という、イタリアンレストランで開催します。普段ライブに参加しないお客様もお待ちしています!又追って詳細はお伝えします。
追伸3:2022年から定休日を日・月・水とさせて頂きます。第5土曜は営業します。
日曜日はジャズ同好会の例会、ライブ、無料イベント(映画・DVDを観る)を開催します。
12/27(月) 昨日は、金澤琴美(vo)が金丸精志(p)塩入基弘(ds)西尾寛之(b)トリオとがっつり組んだライブを開催しました。
昨日は天気は良かったけれど近畿北部で風雪が予測された寒~い日でした。でも、飛び入りのお客様もいらして下さり、出口迄席がうまる状態でライブが出来ました。有難うございました!
金澤さんのボーカルを聴く楽しみもありましたが、もう一つの楽しみはディアロード開店時に、演奏を引き受けてくれた、ベースマン西尾寛之君と会える事でした。
何かのきっかけで来てもらわねばと思っていましたら、金澤さんと現在タッグを組んでいる事を知り、「今っ!来てもらおう!」となりました。
風貌が全く変わっていない(ベースは上手くなられました。←上から目線ですみません)西尾さん、ひたむきなジャズへの思いを演奏中に感じる事が出来ました。(それ以外の私生活は存じません!!!笑)
1st1曲目はインストで「Out of the night」ジョーヘンダーソンの曲、2曲目は金丸アレンジの「Take the A train」、3曲目「Be witched」、4曲目ボビー・コールドウェルの「What you won't do for love」、5曲目「バードランドの子守歌」、ラスト曲「Day by day」。
金丸精志(カナマルキヨシ)さんのアレンジがひと際光る曲々でした。
そして何よりも、今日のライブのひと際大きな華は、金澤琴美さん。あの体格から響いてくる安定感ある、でもクリアーな少しハスキーな声に惹かれます。又、バービー人形(来られてた女性のお客様が彼女へ称賛の言葉)のようなスタイルの良さ!歌を聴きながらも見惚れてしまいました。
2nd1曲目は「All or nothing at all」、2曲目は金丸素敵アレンジで、スタンダード曲から「I thought about you (思うはあなたの事ばかり)」、3曲目「I didn't know what time it was(時さえ忘れて)」、4曲目チック・コリア曲「You're everything」、5曲目「These foolish things(思い出の種)」、ラスト曲はポップス「English man in New York」スティングの曲、
3曲目&5曲目のベースの弓使いが効果的でした。又、塩入さんの前へ出ないけど任せられるベテラン感が素敵でした。4曲目、難解な曲を歌いあげた琴美さん。
スタンダード曲の間に挟まれたポップス曲も、キラリ光ってました。
何より、ピアノ&ベース&ドラムのアドリブ回しの無い、固くしっかりしたタイトな演奏が良かったです。
このトリオに金澤さんが参加し活動を始めたのは、今年からだそうですが、そんな風に見えないこのバンドの雰囲気の良さがありました。金澤さんありき、トリオありきのいい関係、いい演奏でした。
そしてアンコール曲「Fly me to the moon」でもって、今年最後のライブは終わりました。
12/26(日)金澤琴美(vo)金丸精志(p)塩入基弘(ds)西尾寛之(b) 14時~¥2000 |
聴き手を魅了する繊細かつパワフルボイスで地元大阪にて活躍中のシンガー金澤琴美が
オールマイティ金丸精志、飽くなきドラマー塩入基弘と真摯なベーシスト西尾寛之のしなやかトリオと組む今年最後のライブ!
西尾君は開店したてのDEAR LORD LIVE 第1回~3回を支えてくれたベーシストです!
ご予約は090-8141-7309(店)迄
金澤琴美(vo)
幼少の頃から両親の影響で音楽に親しむ。 高校卒業後、専門学校に通いボーカルの基礎を学ぶ。卒業後、ロックバンドやアカペラグループ、POPS、R&Bを歌いライブハウス、クラブ、イベントなどで活動。
友人に誘われたジャズライブでジャズに興味を持ち、ジャズボーカリストを目指す。
現在、関西を中心にライブをはじめ、レストラン、ホテル、イベント等で活動中。
金丸精志(p)
4歳からピアノを始め、中学の頃までクラシックに親しむ。高校時代にバンド活動を始め、ビートルズ等のコピーバンドを初めとして、様々なジャンルの音楽に触れる。
大学時代に自己流でジャズを始める。中山英二(b)等と共演。2005年徳島ジャズストリート出演。2006年から神戸に拠点を移し、川西音楽家協会主催フレッシュコンサートに出演するなど、関西のライブハウス等を中心にジャンルにとらわれず精力的に活動を展開。
NHK神戸の番組、cafeトアステーションなどに出演。
塩入基弘(ds)
1973年大阪市生まれ。 大阪音楽大学ジャズコース一期生として故宮川彪に師事。 卒業後、フリーのジャズドラマーとして演奏活動を開始。 2009年 藤川幸恵(ピアノ)、斎藤一郎(ベース)と『おしゃんぴ〜トリオ』を結成、過激な衣装とパフォーマンスで話題を集めるが2011年に惜しまれつつも活動休止。 現在はトランペッターTAKAYAとの双頭ユニット『TAKAYA & Shioiri Incorporated』、Be-Bopを追求するピアノトリオ『Jungle Trio』バリトンサックスとドラムスのデュオのバンド『STYLE』、ほっこり系爆烈ブラスバンド『三田村管打団?』等のグループに参加する傍ら京阪神を中心にセッションドラマーとして演奏活動中。 敬愛するドラマーはマックス・ローチ。
西尾寛之(b)
1983年隠岐島生まれ。AN MUSIC SCHOOL卒業。
22歳よりウッドベースをはじめ、数々のセッションに参加。年間300日以上のセッションホストとして、研鑽を積み、多くの一流プレーヤーとも共演。
端正なフォームより生み出されるベース特有の音色には定評があり、数々のジャズフェスティバルや、NHKのライブ番組出演等多方面で活躍している。
12/12(日)
昨日は、ことりカルテット~谷山和恵(vo)横尾昌二郎(tp)鈴木孝紀(cl)野江直樹(g)~のライブを開催しました。
リーダー(小鳥さん達の親鳥)谷山和恵さんから、ことりカルテットのコンセプト「大人のゆるジャズ」という紹介をされましたが、その言葉では片づけられない感動をことりカルテットライブから頂きました。
鈴木さんのクラリネットは、その楽器演奏のこれまでの私の概念を砕きました。
(この表現を疑うならば、このカルテットのライブを一度聴いて見てください。)
横尾さんのトランペットはどんな方のどんな演奏にもピッタリくる変幻自在さをみせてくれました。鈴木さんのクラリネットと息ピッタリの素敵な演奏でした。しかも曲々が見事なアレンジ!
野江さんはことりメンバーを陰日向なく支え、時に鈴木さんと、時に横尾さんと4バースで絡み、時に素晴らしいアドリブを聴かせてくれました。(又、昨日はアレンジャーの希望に応じて弦で表現する打楽器音を披露してくれました。)
1stステージは、ジャズスタンダードやブラジル音楽~「Lullaby of birdland(バードランドの子守歌」、「My baby just cares for me」、「I love the way you're breaking my heart」、「It's a pitty to say goodnight」、「Travessia(トラベシア)」「On the sunny side of the street」、「I got rhythm」、他全8曲
2ndステージは、インスト曲「Nascimento(ナシメント)」に始まり、「Walking in a winter wonderland」、「White Chiristmas」、「The little boy that Santa Claus forgot」「The happiest Christmas tree」「O' holly night」、「Sing sing sing」、「The Chiristmas song」等クリスマス曲満載!アンコール含めて10曲をたっぷりと聴かせてくれました。
1st ラスト曲の「I got rhythm」では息を吞む3人の演奏に、リラックスした安定の谷山さんのボーカル、気持ち良かったです。
そして、「Travessia(トラベシア)」は、6年位前の「鴻池ジャズストリート」で、ことりカルテットが本格的な結成前、「和食と自家焙煎のコトリ」にてミニライブしてた時、初めて聴いてウルウル感動した曲です。(春に企画している10周年ライブで、もう一度生涯最後に聴きたいので、お願いするつもりです!さらに、たくさんのお客様と聴きたいのです。)
2nd1曲目は先日亡くなったバリー・ハリスさん作曲の「Nascimento (ナシメント:誕生)」という明るい、リズム感ある曲でした。教えてもらった手拍子を皆さんで楽しくやりましたが、そこかしこで、うまくいかず笑いが漏れていました。でもきっと、バリーは笑って許してくれているでしょう。
2ndステージはクリスマス曲。スタンダードな曲あり、「The happiest christmas tree」や「The little boy the Santa Claus forgot」のような知られざる可愛い歌を詳しい曲紹介付で披露してくれました。
2nd7曲目、谷山さんの「O’ holly night」(フランスの作曲家アドルフ・アダンが1847年に作曲したクリスマスキャロル・讃美歌)で心掴まれた方がいたのではないでしょうか。まっすぐに歌い上げる谷山さん、感動ものでした。
ラスト曲は横尾アレンジで「Sing sing sing」!クセ強い、たまらないアレンジ!野江さんがドラムの音をきざみ、トランペットとクラリネットとギターのマッチング!
アンコールは「The Christmas song」 にて、ことりカルテットのライブは終わりました。
息を呑む演奏がそこかしこにあるのに、心地良さを感じる事が出来る、そんなカルテットでした、そんなことりさん達でした。
昨日は、「このカルテットをお客さんと一緒に楽しみたい!」という気持ちが強すぎて、1stではホームページ用の写真を撮る事を全く忘れていました。2ndの始まりから気づいて良かったです。
今回も所々にお客様から強奪した(承認は頂きました)写真を使用させてもらっています
お客様からいただいた「ことりの指輪」(ガチャガチャで獲得されたそうです。)
鈴木さんの耳の形の良さに驚く谷山さんをカメラに収める横尾さん